もふもふゲームブログ

ゲームとかゲーム以外とかをもふもふ書いていくブログ。

2020/06/06 INDIE Live Expo 2020:A Message from Toby Fox

2020/06/06(土)19:50から4時間にわたり生配信されたINDIE Live Expo 2020を見ました。150ものインディーゲームが紹介されました。個性の発揮された未知のゲームとの出会いはとてもワクワクしますね。
まだ見ていない方はアーカイブが公式サイトや各種配信サイトから閲覧できますので是非。
indie.live-expo.games
この中の「クリエイターからのメッセージ紹介」コーナーでUNDERTALE/deltaruneの作者Toby Foxさんからのメッセージが配信されましたので、切り出された動画には含まれていないZUNさんとの会話部分も含めて文字起こししました。
www.youtube.com

(イヌの声(?)で)
* みなさん、こんにちワーン!
* イヌです!
* 通称、「かわいいイヌ」!
* え? 「うざいイヌ」? なんすか、それ?
* 聞いたことないなあ!
* ……ウソです、しょっちゅう聞いてます。
* ま、それは置いといて。
* 今日は、とってもいいものをお届けにまいりました。
* インディゲームクリエイターのみなさんに…
* トビー・フォックスからメッセージです!
* そうなんです。
* 今日はトビーが来られないので、
* ボクが代理で読ませてもらうことになりまして。
* あのひと、顔出しNGなんですよね。
* 誰かに写真撮られそうになると、いつもたまたまボクが
* 顔の前を横切って、なんとかなってますけど。
* 生配信だと、そうもいかないじゃないですか!
* そんなわけで、さっそくメッセージを読んでみたいと思います!
(咳払い)
Tobyさんの声で)
* みなさん、こんにちは。トビー・フォックスです。
* このところ、世界中の国が大変な状況ですね。
* 新型コロナウィルスが暴れてるせいで、みんな家から出られない。
* このまま世界が終わってしまうんじゃないか……
* そんな気さえしてきます。
* 「こんなときに ゲームなんて作っていいのかな?」
* 「こんなときに ゲームなんて必要とされてるのかな?」
* …なんて、つい考えてしまいがちだと思います。
* でも、どうかみなさん、気を落とさないでください。
* だって、こんなときだからこそ、人は笑わなきゃいけない。
* 笑顔にならなきゃいけない。
* 幸せを 感じなきゃいけないんです。
* 空が闇に包まれているとき、人は、
* とにかくなんでもいいから、光を求めるものです。
* 道を照らしてくれるものが 必要なんです。
* 僕はなにも、「ゲームが世界を救う」とか言うつもりはありません。
* だけど、ゲームは、誰かの1日を幸せにすることができる。
* つらい状況が続くとき、
* その日1日を笑顔で過ごすことができたら、
* それだけで救われたりするんです。
* じゃあ、インディゲームの、なにがそんなに特別なのか。
* それは、「心」です。
* ゲームを作るとき、クリエイターは
* 自分の作品に自分の心を注ぎ込む。
* 自分の個性、自分の夢、
* 忘れられない思い出、
* 忘れたい悪夢、
* 愛情。
* それが、「心」です。
* インディゲームのいいところは、
* 少人数のチームで作っているから、
* 作り手1人ひとりの心を、プレイヤーに感じてもらえるところ。
* だから、
* プレイヤーの心とクリエイターの心が、
* 通じ合うチャンスも大きくなるんです。
* プレイヤーの心とクリエイターの心が通じ合うと、
* 不思議なことが起こります。
* ゲーム画面が呪いの鏡みたいに点滅して、
* プレイヤーの心も光りはじめて
* 鏡と共鳴するように点滅して…
* そうなったらプレイヤーはもう、
* そのゲームと出会う前の自分には戻れない。
* あなたが作ったゲームから、
* 信じられないほど 大きな希望を受け取ったりするんです。
* それが、インディゲームの力。
* だって、僕が自分で経験したことですから。
* 僕の心も、インディーゲームをプレイして輝いたことがあります。
* 『洞窟物語』とか、『ゆめにっき』とか。
* そしてもちろん、ZUNさんの『東方Project』とか。
* そう。
* 帽子をかぶった好戦的な女の子たちや、
* きれいに並んだ弾幕や、
* 日本ならではのエネルギッシュな(energetic)BGMに触れて、
* 僕の心が輝きました。
* 聖なる光に飛び込んで、僕の体も 進化を遂げた。
* そうして僕は、「ゲームデザイナー」というモンスターになったんです。
* 僕は、自分のゲームをプレイしてくれた人にも、
* 同じ呪いをかけたい。
* そうやって、みんなを笑顔にできたらいいな……
* ……っと、脱線しました。
* 要するに、僕が言いたいのは、
* 「ゲームを作れば、誰かに希望を与えたり、
* 僕みたいにとんでもないモンスターに生まれ変わらせたりできるよ」
* ってこと。
* どんな状況であろうと、それってすばらしいことだと思います。
* だから、世界中が大変なときでも、みんな、あきらめないで!
* 世界が闇に包まれているなら、自分が輝けばいい!
ゲームクリエイターも、プレイヤーも、
* みんな、一緒に、がんばろうッ!!
  ………
* ご清聴(ご視聴)、ありがとうございました。
* あ、でも、がんばりすぎは禁止ですよ。
* 人間には、限界って(という)ものがありますね。みんな人間ですからね。
* 少なくとも、いまこの配信を観てくれてる
* みなさんの大半は、そうでしょ? 違うのは、このイヌくらいですね。
(イヌの声(?)で)
* え、どういうこと…? ボク、ニンゲンじゃないの!?
* 待って待って(待って待って待って)、あれ……
* もう終わりだ……
* えと、そういうことなんで、がんばりましょうねー!
* ………最後に。
* ボクからも、告知したいことがあります!
* じゃーん!
すき焼き、おごって!

Tobyさんは日本語がどんどん上手くなっていらっしゃると聞いてはいましたが、とても流暢でメッセージも素晴らしかったです、
これはTobyさんからのインディゲームクリエイターへのエールでもありラブレターでもあり、そしてインディゲームプレイヤーからモンスター(未来のクリエイター)が産まれることの期待も込められているのですね。
そしてこのメッセージのあと、少しZUNさんとイヌの会話(?)がありました。敬称略です。

ZUN「トビーさんはこれ今つながってるんですか? トビーさんまだいる?」
イヌ「うん、いるいる!」
ZUN「いるのw いるのw トビーさん、トビーさんほんとにこのイヌなの?w」
イヌ「トビーさん誰? トビーさんゲームしてるから、生配信には出演できません」
ZUN「w まあいいや、トビーさん久しぶりです。久しぶり。ほんとに面白かったです」
イヌ「今日、ZUNさんのゲームの追加タイトルが出た*1ので、面白そうだからボクも遊んでみまーす」
ZUN「あ、そうね。あのね、大分古いゲームですけど、ちょっとね、あの、Steamでね配信しました。ありがとうございます。よろしくね、遊んでね」
イヌ「ところでZUNさん、新作はいつ出るの? ボクは待ってまーす! では、さよならー!(ボイスエフェクト)」
ZUN「あ、逃げた。それあれね、僕がトビーさんに言うことなんだよねw いつ出るの? って言いたくなるけど。
 僕の新作は多分ね、そんなに待たなくても出ますよ。だって僕はしょっちゅう作りますから。全然作る暇も無しでも、今日の放送見てすごい作りたくなる。
 もう1番そうなんだよ。インディクリエイターの1番のくせは他人のゲームを見るとゲームを作りたくなるんだよ。嫉妬だよ嫉妬」
吉田「これ自分が思いつきたかった、みたいな」
ZUN「いやもうなんだろうな。同じアイデアなんてやらないですよ。別に変なアイデアや奇抜なアイデアにする必要もないんです。もう自分の道でもう1回作りたくなる。関係無いよね、すぐ作りたくなるなっていうのが今日の放送ですごい感じました。まあね、あの、新作は出ますよw」

この後のZUNさんも素晴らしいメッセージをおっしゃっていますので、INDIE Live Expo 2020のアーカイブを見てみてください。
私もUndertaleから呪いをもらいましたし、すき焼きを奢りたいですね。(このことに関してはUndertaleファンみんなの心がひとつになっている!)
Tobyさんは昔から東方Projectのファンで、ZUNさんとTobyさんは以前から何度か会われていて対談が記事にもなっています。
『UNDERTALE』トビー・フォックス×『東方』ZUN×Onion Games木村祥朗鼎談──自分が幸せでいられる道を進んだらこうなった──同人の魂、インディーの自由を大いに語る
……どう見てもラブラブですね。

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  • メディア: Software Download

*1:Steamで2020/06/06に東方風神録東方地霊殿東方星蓮船が配信開始されました。オリジナル版は2007年~2009年にリリースされました。