【ネタバレ有り】Undertale考察：報告書17番

例の報告書に関する考察です。
以下ネタバレが有ります。

まだプレイしていない人はまず買って遊んでください。
undertale.com
くれぐれも自分で遊びきるまでネタバレを見てはいけません。

「＊こうかいするわよ。」

報告書17番とは

しんじつのラボには壁にNo.1からNo.21までの報告書（？）があります。が、No.17（報告書17番）が抜けています。No.17は特別な方法でしか見ることができません。見る方法についてはこの記事では解説しません。気になる方は調べてください。この記事では報告書17番を見て、その内容を知っているという前提で進めます。

2つの報告書17番

実は報告書17番は2つ存在します。よく知られているのは、Wingdingsフォントで書かれているもので、W.D.ガスターが書いたと考えられています。もう1つはアルフィーが書いたものです。この記事ではガスター博士が書いたと考えられている方について述べます。
なぜ報告書17番がガスターが書いたものだと考えられているかというと、W.D.がWingdingsのイニシャルであると考えられているからです。（サンズがComic Sansフォント、パピルスがPapyrusフォントで話をしているのと同じ理屈です。）

17番目にあるということ

報告書が時系列順であるとすれば、明らかにアルフィーが真実のラボを使うようになったよりも後に書かれたことになりです。
しかしそれは一見矛盾しているように思えます。アルフィーが後任になるまで、ガスターが帰らぬ人になってから長い時間がかかっているはずなのに？
実のところガスターは死んだわけではなく、ゲーム内から通常観測出来ない存在になっているだけであって、プレイヤーが観測できる場所には今でも存在するのかもしれません。実際に、ウォーターフェルでガスターであると広く考えられている人物（ミステリーマン）に会うことができます。

あるいは時間軸が歪んでいて、17番と言いながら17番目に書かれた報告書ではないという可能性もあります。推測の域は出ませんが。

17という数字

ガスターは関連する内部データに666などのキリスト教圏で不吉とされる数字を纏っています。17という数字は何か意味するのでしょうか？
17はイタリアで忌み数とされているそうです。しかしアメリカや日本ならともかく、イタリアはあまり関係無いかもしれません。

「次なる実験」

報告書17番の中で次なる実験が実に実に興味深いとガスターは言っています。次なる実験とは一体何なのでしょうか？

報告書17番中に現れるキーワードは「更に暗く闇は濃度を増していく」と「フォトンの数値はマイナス表示」です。フォトンとは光子のことですが、私は物理学に疎いためよく分かりません。ぐぐったら、ハーディのパラドックスと呼ばれているもので、実際にマイナスの光子が観測されたことあるのだとか。

前の報告書16番が「ウソ…　どうしよう…　どうしよう…！！」です。おそらくケツイを注入されて（長い時間が経った後）動き出した被験者同士が溶け出してくっついてしまったときのアルフィーの記録です。
次の報告書18番は「あのはながきえた。」です。花はもちろんフラウィのことです。フラウィが目覚めて、ニューホーム（アズゴアの元）を去ったのです。報告書18番が書かれる前に（セーブ＆）ロードが試行錯誤されたと予想されます。Gルートでのフラウィの説明によると、最初はフラウィはアズゴアと過ごしたはずで、それなら「花が消えた」という報告書にはならないはずです。アズゴアと過ごした時間軸はロードされて消滅し、フラウィがロードしてセーブポイントに戻ってきてアズゴアの元をすぐに去るという、今に至る時間軸で起きたことが書かれているのです。

報告書が時系列順であるとすれば、報告書16番と18番の間に次なる実験を行おうとしたことになります。
フラウィがしたことといえば、ケツイの力によるロードです。例えば、ロードが起こって時間軸が戻るとフォトンの数値がマイナスになるということが考えられるかもしれません。
但し、セーブ＆ロードはフラウィが行ったことなので、ガスターのやろうとした次なる実験とは異なるもののはずです。
例えば、ロード（というかリセット）される度にfun値が変化することを観測し、fun値によって起こることが変わるとか、そういう時間軸を超えたゲームの枠組みに関する実験をガスターが興味深いと言っている、とかでしょうか。

君たち2人はどう思う？

2人とはいったい誰なのか？　諸説ありますが、どれも推測の域を出ません。

アルフィー＆サンズ（研究者コンビ）
サンズ＆パピルス（フォント繋がり）
アズゴア＆トリエル（王族コンビ）
FFH＆アズリエル（王族コンビ2）
主人公＆FFH（まさに報告書17番を読んでいる人達（FFHと主人公はほぼ同一存在））
主人公＆プレイヤー（まさに報告書17番を読んでいるあなた達（メタ））
ガスターフォロワーのうちの2人（研究者コンビ）
サンズ＆スージー（フォント繋がり）

ガスターは誰に語りかけていた（語りかけている）のか、どんな回答を得た（得ていない）のか、ほぼノーヒントな気がします……。

deltarune (2019/02/22追記)

2018/10/31にdeltaruneが公開されました。deltaruneの構想はUndertale以前からあったようです。そしてdeltaruneが公開されたときのTwitterのメッセージは報告書17番と似ている口調でした。これは実に実に興味深いことです。なので「次なる実験」はdeltaruneの可能性も十分にあります。この場合は「君たち2人」の2人はUndertaleに登場していない人物が含まれるのかもしれません。

【ネタバレ有り】Undertale：謎の人についてざっくり考察 - もふもふゲームブログ
 Undertale：公式グッズのタロットカードと謎の人について - もふもふゲームブログ
 Undertale：ガスターの物語には続きが作られるはずだったのかもしれない - もふもふゲームブログ