もふもふゲームブログ

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Darkest Dungeon:紹介と感想など(未クリア)

SteamでDarkest Dungeon(ダーケストダンジョン)を買いましたのでプレイしています。
store.steampowered.com
PC版の他にPS4版、PSVita版、NintendoSwitch版も出ています。
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Darkest Dungeonは下記のようなRPGです。

  • ウィザードリィライクなシステム
  • クトゥルフ神話がモチーフ
  • ストレス管理が特徴
  • 一癖も二癖もあるヒーロー
  • 高難易度
  • 攻略に必要なのは非情になること
  • その他

それぞれの詳細を以下に述べます。

ウィザードリィライクなシステム

Darkest Dungeonの基本的な進め方は、拠点となる村で様々な役職のヒーロー(冒険者)を雇ってパーティを組んで探索に出て特定の条件をクリアする・諦める・全滅することで村に戻ってきて、再度パーティを整えて探索に出るの繰り返しになっています。ちなみに3Dダンジョンではありません。
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ヒーローは役職に応じた複数種類の戦闘スキルを持っていて、そのうち4つをセットすることが出来ます(ポケモンかな?)。それぞれの戦闘スキルは使える自分の位置と、対象相手の位置が決まっているので注意が必要です。前衛・後衛のようなものです。
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このように敵も味方も最大4人が並んで戦闘するのですが、隊列を乱すスキルがあったり乱されたりもします。位置によっては攻撃に参加出来なくなったり回復スキルを使用できなかったりすることも。
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ウィザードリィと違ってダンジョンはランダムマップ生成になっているため、謎解きみたいなのはありません。探索で手に入れたアイテムを換金して村の設備をアップグレードしたり、ヒーローのスキルを強化するなどします。装備品はヒーローが最初から装備しているものをグレードアップする形式でヒーロー毎の使いまわしは効きません。トリンケットというアクセサリ的な装備は探索で拾ってきて使いまわすことができます。

クトゥルフ神話がモチーフ

Darkest Dungeonは全体的に陰鬱な雰囲気を持っています。シナリオ・世界観はクトゥルフ神話をベースにしているようです。
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敵に深きものどもらしいのが居たり、
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アイテムに神秘のトラペゾヘドロン(輝くトラペゾヘドロン)があったりします。
Darkest DungeonにはSAN値に似たストレスというパラメータがあり、ストレス管理がこのゲームを特徴的なものにしています。

ストレス管理が特徴

Darkest Dungeonの最大の特徴はストレスというパラメータがあることです。
前項で述べたようにストレスはクトゥルフの呼び声TRPGにおけるSAN値の概念に似ています。0から溜まっていく方式で100以上溜まると発狂します。
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ヒーローによって発狂の仕方は様々ですが、プレイヤーの指示を受け付けずに勝手に行動したり、他のヒーローにストレスを与えたり、回復やバフを拒絶したりするので1人発狂するとパーティ全滅にかなり近付きます。
更にストレスが200を超えるといくらHPが残っていてもデスドア状態(瀕死)になります。ストレスは人を殺すのです。
要はHPとストレスの2つの命に関わるリソースがあるのですが大抵の回復手段は片方を微小回復することしか出来ないのであっちを立てればこっちが立たずの思いをすることになります。HPは探索から戻れば全快しますが、ストレスは蓄積したまま(100以上の場合は100になるが)なので、どちらかというとストレス管理の方が厄介かもしれません。が、探索中にHPが低くなるとヒーロー達は強いストレスを感じるので両立は本当に悩ましいです。
稀に発狂する代わりに、徳が発現するのですがこの場合は能力値が上昇したり他のヒーローのストレスを低減してくれたりします。でも優に10回を超える発狂に対して1回しかお目にかかれてないです。

一癖も二癖もあるヒーロー

Darkest Dungeonのヒーロー達は各々に「奇癖」というものを持っています。別の言い方をすると個性でしょう か。奇癖には良いものと悪いものがあり、探索から帰ってくるごとに増えます(悪い方がよく増えます)。
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奇癖には能力値が上がる・下がるもの、特定の場所に有利・不利なもの、特定の種類の敵に有利・不利なもの、特定の明るさで効力を発揮するもの、村の設備利用に関するものなど色々あります。
悪い奇癖は治療して無くす事も出来るのですが、割と高価な上にほぼ毎回の探索で覚えてくるのでキリがありません。そのくせ放置していると固定化して更に治療費が高くなってしまいます。害の大きいものだけ治療して、あとは放置する運用になりそうです。あるいは、害の大きい奇癖を持つヒーローは最初から雇用しないのが良さそうです。

高難易度

ウィザードリィライクという時点でお察し下さいなのですが、Darkest Dungeonは難しいゲームです。低難易度モードですらなかなか厳しいです。
まず死んだヒーローは生き返りません(極めて稀に生き返るイベントが起こるらしい)。戦闘は雑魚敵でも苦戦する難易度で、運悪くクリティカルヒットを食らおうものなら発生するストレスによりパーティの士気はガタ落ちですし、HPの低いキャラクターなら1撃で死にかけることも。前項の通り、常にHPとストレスの管理に悩まされ続けます。
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更に、生還しても村でストレス解消や装備を整えるのにお金がかかるため、財政は常にカツカツです。トリンケットもほぼ必ず長短あって、何かを得るために何かを捨てる作りになっています。
しかし高難易度は高い達成感の裏返しでもあります。だから世界的に100万本以上売れているのでしょう。

攻略に必要なのは非情になること

Darkest Dungeonは、新しいヒーローは無料で雇えるが現在のヒーローを維持するには高額の費用がかかるというバランスになっています。
したがって、お気に入りのヒーローのために新規雇用したヒーローを使い捨てるというのが攻略の最適解になるのでしょう。
私はRadiant(低難易度)でプレイしているのと、そこまで良心を捨てきれないので未だヒーローの解雇はやっていないのですが、高難易度をやるなら使い捨てプレイになりそうです。

その他

日本語の翻訳に不備が見られます。翻訳されていないところがあったり、表示されないことがあったり。「が回復!」って。海外産のゲームをやっていると割とよくあることですし、私はそこまで気にしませんが気になる人には気になりそうです。
探索失敗や全滅、稼ぎのためにゲームの展開が停滞する感じは俺の屍を越えてゆけにちょっと似ているかなと思いました。
UIがやや不便です。確認すべきパラメータが多くあるのですが、一々あっちを見たりこっちを開いたりする必要があります。奇癖のせいで特定の施設しか使えないヒーローが居ることを忘れて他のヒーローをあてがってしまったり。この不便さはゲームの難易度には影響しない部分なので、もう少し親切にならないかなと思います。惜しいところです。チュートリアルもありますが、若干突き放し気味です。

そんなわけでDarkest Dungeon、古き良き高難易度ダンジョン探索RPGのアレンジです。ヒーロー達と一緒にストレスとカタルシスを味わいましょう。オススメです。

Darkest Dungeon (Original Video Game Soundtrack) [Deluxe Edition]

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